岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)の髙村浩由准教授、門田功教授、岡山大学異分野基礎科学研究所の田中健太助教、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の頼末武史准教授(兼 兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)らの研究グループは、有機化合物であるザイレミンがフジツボの付着を阻害する効果を持つことを発見しました。本研究成果は、2025年2月7日に学術誌「Chemistry & Biodiversity」のオンライン版に掲載されました。
付着生物は海洋産業界において多大は被害を及ぼすことから、汚損生物と呼ばれています。これら付着生物による被害の防止は、解決すべき社会的課題の1つです。今回、合成したザイレミンおよびその関連化合物が、タテジマフジツボの付着を阻害する効果を持ち、かつ毒性を示さないことを発見しました。今後、これらの化合物を用いることで、効果的で安全な生物や環境に優しい新たな防汚塗料が開発されることが期待されます。(詳細はこちら)
資料のとおり(資料はこちら)
(1)タイトル
Chemical Synthesis and Biological Effect on Xylem Formation of Xylemin and Its Analogues
邦題名「ザイレミンおよびその類縁体の化学合成と木部形成に対する生物学的効果」
(2)著者名
Hiroyoshi Takamura, Hiroyasu Motose, Taichi Otsu, Shiori Shinohara, Ryugo Kouno,Isao Kadota,
Taku Takahashi
(3)雑誌・号・doi
DOI:10.1002/ejoc.202000322
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)
准教授 髙村 浩由
電話番号:086-251-7839
メール:takamura@cc.okayama-u.ac.jp
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